Report

探究レポート

リーダーシップ教育 事例

地方大学におけるリーダーシップ教育の可能性とは?

本日は、リーダーシップ講座をご一緒に企画させていただいた、島根大学キャリアセンターの田中様、講座の実施に携わっていただいた認定NPO法人カタリバの森山様とリーダーシップをテーマに対話を深めていければと思います。

キャリアセンターとしての役割、その中でどんな取り組みをされているかお教え下さい

就職斡旋に留まらない。働く力をつけるということを大切にしながら、様々なキャリア教育・就職支援を展開しています。

毎週水曜日にキャリア・就職ガイダンスを行っているのですが、そこではこれまでの経験を振り返る時間を学年毎に設けるなど、自らのキャリアを描く力を養うことに注力しています。

「自分で選択する」ということを大切にして欲しいので、キャリア・就職ガイダンスは、任意の参加にしています。

島根大学さんはビビットポイントカードというものを導入されているようですね?

そうですね。先ほどの、キャリア・就職ガイダンスに参加したり、学内で募集しているボランティア活動やサークル活動など、正課外活動等に参加するとポイントが付与されるという制度を導入しています。

貯まったポイントは、大学生協の売店で学用品や書籍の購入にあてることができます。島根大学が全国に先駆けて導入した制度ですね。

今回のリーダーシップ講座初級編・応用編に参加した学生にもポイントが与えられています。

そうだったんですね。本題のリーダーシップ講座についてもお伺いしたいのですが、リーダーシップ教育に取り組む背景をお教え下さい

島根大学の卒業生が就職した企業にアンケート調査を行った際に、「リーダーシップ」や「主体性」が課題として挙げられました。

また学生から「リーダーシップを学びたい・身につけたい」という要望もあり,今回の講座を企画しました。

実際にリーダーシップ講座を拝見されて、どのような印象を持ちましたか?

参加者の学部も学年もバラついている中で、リーダーシップというテーマに受講者が腹落ちできるかという点が気になっていました。しかし最後には、自分たちなりの言葉でリーダーシップというものを定義し理解を深めていたので、良かったと感じました。

他のグループワーク形式の授業において、リーダーを決めると他のメンバーが受け身になってしまうという構造もあったので、「リーダーシップは誰でも発揮できるもの」として持ち帰ってもらったことも良かったです。

リーダーシップは、持論を持つだけではなく経験も重要というお話もされていたので、是非今後は一歩踏み出して、それぞれのフィールドで実践して活躍して欲しいなと考えています。

そう仰っていただけて安心致しました。「活躍して欲しい」という言葉がありましたが、どのようなリーダーシップを発揮して欲しいですか?

成果をあげる。結果を出す。仕事では必ず求められることです。やるべきことを自ら理解し、周りを巻き込みながら実行するという意味で、リーダーシップを発揮して欲しいです。

ありがとうございます。講座の中で、学生時代の経験をお話しいただいた森山さんは、リーダーシップについてどのようにお考えですか?

※上記奥に座っているのが、島根県出身でNPOカタリバの雲南拠点で働く森山氏

いかに「成功体験」を多く積めるかが「リーダーシップ発揮」の一番の鍵だと考えています。

実際、学生生活の中で行動範囲を広げてみると、世の中への問題意識を感じたり、面白い人に出会って感化されたり、何か新たなことに踏み出すきっかけがあると思うんですよ。

その踏み出した中で「成功体験」を積んで自信に繋げていくのが大切だと思っています。

最後に、今後田中様としてどんなことを仕掛けていきたいかお教え下さい

自分で考えて行動し、自分らしいリーダーシップを発揮できる人を育成するプログラムをもっと創っていきたいですね。

学生を見ていて可能性をものすごく感じている一方で、引き出さないと出てこないなとも感じています。

そういった、可能性を引き出すかかわりをしていきたいですね。

インタビュー後記

大学におけるリーダーシップ教育が、PBL(課題解決型授業)と絡めて単純にグループワークスキルを高める一要素として扱われる流れがあることに問題意識を感じています。

様々な経験の中で実現したいビジョンが育まれ、それを実現しようとした時に周囲に与える影響力としてリーダーシップが必要になると考えています。

つまり、もう少しマインドにアプローチするリーダーシップ教育があってもいいのではと…

リーダーシップを身近に捉えること。自分らしいリーダーシップ発揮スタイルに気づくこと。行動のブレーキに気づくこと。自分のビジョンを考え続けること。

2年程前から実施している大学生向けのリーダーシップ講座の卒業生を見ても、自分なりのビジョンを見出した卒業生はイキイキと活躍しているように感じます。

社会に「やりたいをカタチにできる人材」を輩出するために、島根大学様をはじめ多くの大学関係者の皆様とリーダーシップ教育について探求していければと思います。

高橋 政成

高橋 政成

Masanari Takahashi

大学を卒業後、人事コンサルティング会社(株)シェイクへ入社。研修プログラム開発、コンサルティング営業として、100社以上の人材育成に携わる。トップセールスを達成した後、最年少マネジャーへ昇格。その後、既存事業と兼務で、大学向け教育の新規事業を立ち上げ。2016年、大学・採用・組織開発の領域から、新たな価値を創るためにOriginal Point株式会社を設立。

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