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探究レポート

キャリア教育 事例

【関西大学】低年次向け企業連携型キャリアスタートプログラムでの挑戦

関西大学様にて、アクセンチュア、コクヨ、ロート製薬、ワコールをはじめ業界をリードする企業と連携する低年次向けプログラムが、この4月よりはじまります。企業連携型キャリアスタートプログラム(通称:キャリスタ)。

2010年から大学において本格化したキャリア教育ですが、この10年間の社会環境の変化にあわせ、時代に合ったキャリア教育をアップデートするモデルケースになればと考えております。

本日は、大学低年次キャリア教育においてアップデートすべき3つのことについて解説していきます。

1. 学部教育とキャリア教育の接続

「学問を探究する大学という学びの場において、キャリア教育は必要か?」

大学教員、キャリアセンター職員の方々をはじめ、大学組織の中で“キャリア教育の重要性やアプローチ方法”について認識がバラつくことは少なくありません。

キャリア教育=就活支援と捉えられ「学問する時間が削られる」と煙たがられることさえあります。

主体的に働く社会人の学生時代を紐解いていくと、「就活でのマッチング」よりも「ゼミ活動のような、答えのない問いと向き合った経験」が影響を及ぼすという結果があります。※東京経済大学小山准教授と共同で行った調査「大学時代の困難経験行動が就職後のジョブクラフティングに与える影響」より

本プログラムでは、社会や企業で求められることをリアルに理解・疑似体験する中で「日々の学問が、社会にどのように接続されるのか?」大学で学ぶことへの意味づけをすることを一つの目的としています。

その結果として、大学生活での主体性や充実度が高まり、就活やその先の「働く」へポジティブな影響を及ぼす後押しをしていければと思います。

2. 数年後のビジョンではなく、マイテーマを問う

「数年後の理想(Will)を描いても、新卒一括採用の日本企業では、希望通りの配属先が保障されない」という現実があります。

「将来の選択肢を知らないのに、数年後の理想を考えろと言われても…」
というのが学生の本音かなと思います、、

それを解決するのが、興味から探究したい問い=マイテーマ(※)です。数年後の理想を問うのではなく、今置かれている環境の中で興味のあることから、暫定的に、数ヶ月の指針を決めて動き出す。
※マイテーマの詳細

日々の大学生活において「探究したい問いを持って行動する」「それを振り返り新たなテーマを決める」この繰り返しが、大学生活の充実 や キャリアの指針を具体化することにつながっていくものと考えています。

※弊社が運営している“ハタチのトビラ“では、様々な業界・職種の社会人の方々にマイテーマの変遷を動画コンテンツにしています。詳細はハタチのトビラにて掲載

3. 働くリアル感をイメージした企業連携

『安定だから大手に就職』を目指す学生に、どうやって働くリアルを伝えますか?

「自分の時間」を提供すること以上に、「提供した価値(成果)」によって報酬が決まる社会人生活。変化の激しいこの時代に、「安定=企業に求められる力を磨き続けること」へ意識転換が必要です。

社会人との対話やジョブシャドウイング動画、企業連携型のPBLを通じ、働くことの本質は「会社に所属するから、対価が得られる」といった認識を「誰かに価値を届けるから、対価が得られる」とする機会をつくりたいと考えています。

2020年を起点に大学キャリア教育をアップデートする

当プログラムの実施によって、「学生生活にどんな影響を与えたのか?」等、効果測定をしながら、これからの大学キャリア教育の意義について考えていければと思います。

コロナによって、働き方や大学での学びのあり方に変革が求められている中、大学キャリア教育に携わる者として、最適解を模索しています。

コロナ禍においても「学びを止めない」という使命のもと、関係者の皆様と最適解を模索する1年にしていければと思います。

関西大学様プレスリリースはこちらから

高橋 政成

高橋 政成

Masanari Takahashi

大学を卒業後、人事コンサルティング会社(株)シェイクへ入社。研修プログラム開発、コンサルティング営業として、100社以上の人材育成に携わる。トップセールスを達成した後、最年少マネジャーへ昇格。その後、既存事業と兼務で、大学向け教育の新規事業を立ち上げ。2016年、大学・採用・キャリア開発の領域から、新たな価値を創るためにOriginal Point株式会社を設立。

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