お知らせ
「通年採用」時代のキャリア教育(大学1-2年生対象)早期キャリア観育成プラットフォーム「ハタチのトビラ」最新版リリース
大学へのキャリア支援と、RJP理論に基づく採用支援サービスで企業と学生のミスマッチ解消に取り組むOriginal Point株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:高橋政成、以下当社)は、大学生の早期キャリア観育成を目的としたサービス「ハタチのトビラ」に、自己理解の促進に役立つ『マイテーマ』※1の作成機能と、社会への理解※2を促す動画リコメンド機能を追加し、最新版をリリースしました。
※1「自分の興味から探求したい問い」と東京経済大学 コミュニケーション学部 小山健太准教授の監修をもとに、弊社で定義したもの。マイテーマは、現在の興味暫定的に決め、動きながら修正していくものであるため、新たな一歩を踏み出すにあたって、誰もが考えやすいハードルの低いものとなっております。
※2業界や職種、働き方に対する理解を指しています。
人生100年時代といわれる昨今、<一つの組織>の中で「個人」がキャリアを築く時代から、「個人」が<社会>の中でキャリアを築く時代へと変化しています。一方で大学キャリア教育においては、欧米から輸入されたジョブマッチング型のキャリア理論がベースとなっており、日本の雇用環境にはフィットしない現状もあります。よく言われる「Will-Can-Must」のフレームも、配属されるまで職務がわからない日本の一括採用の環境においては、「Must」は配属されるまでわからなかったり、「Will」を描いても叶わなかったりすることで、企業と学生のミスマッチを生んでしまっています。
また、学校教育の中では多様な将来の選択肢に触れる機会は少なく、浅い「社会理解」のまま、限られた期間と断片的な情報の中で就職活動を行う実態は変わっていません。
このような環境下において、大学初年次から『マイテーマ』を軸にした大学生活と動画でできる仕事体験ツールを活用することで「自己理解」と「社会理解」が共に促され、就職活動のタイミングにおいて納得感のあるキャリア選択ができ、企業と学生のミスマッチ解消に繋がると当社は考えます。
今回、大学生の早期キャリア観育成を目的としたサービス「ハタチのトビラ」β版に、学生生活の行動指針『マイテーマ』をオンライン上で繰り返し作成・保存できる機能と、『マイテーマ』に沿った「社会理解」を促す動画リコメンド機能を追加しました。
WEBサービス「ハタチのトビラ」では、アメリカで定着している職業訓練の手法『ジョブシャドウイング』※3を取り入れた、学生向けの仕事体験動画を「ハタチのシュウカツ」として配信しています。また、ロールモデルとなる社会人が、「これまでと現在で、どのようにマイテーマを探求しているのか?」を見ることで、『マイテーマ』の理解と生き方の選択肢を広げられる動画をサイト内で「ハタチのコンパス」として配信しています。現在avex、日産、コクヨなどの大手企業から中小企業、地方行政に至るまで、合計75本の動画を掲載しています。(下記、参考動画参照)
※3アメリカの産業心理学者であるジョン・ワナウス氏が提唱し、日本では神戸大学の金井壽宏によって広められたRJP(Realistic Job Preview/リアリスティック・ジョブ・プレビュー)理論。ジョブシャドウイング動画サンプル:https://hatachinotobira.com/video/job_shadow
また、当社は毎月20日、大学1−2年生向けに「ハタチのガッコウ」という『マイテーマ」を考えるワークショップを開催しており、学生の『マイテーマ』作成を支援しています。本ワークショップは、法政大学や成城大学をはじめ、大学キャリア教育の授業にも組み込まれており、参加者は累計1,000人に登ります。イベントで作成した各々の『マイテーマ』が、参加者の大学生活に活かされています。
イベントURL:https://hatachinotobira.com/event
従来「マイテーマ」の作成は、イベント会場で配布するプリントを使用していましたが、今回「ハタチのトビラ」リニューアルに伴い、WEB上で『マイテーマ』の作成・保存や友達へのシェア・応援コメントをもらうことが可能になりました。
これにより、今まで以上に頻繁にマイテーマを確認したり、更新したりすることで、「マイテーマ」をより日常に密着させた、主体的な学生生活を送ることが可能になります。
また、この「マイテーマ」に沿って、社会理解を促す動画のリコメンド機能を追加することで、大学生活の中で社会理解を促すことも可能になります。
当社は今後もWEBサービス「ハタチのトビラ」を通じて、『マイテーマ』による大学生の早期キャリア観育成に取り組んでまいります。
<マイテーマ作成・動画リコメンド機能>
自分の行動や興味関心を「ハタチのトビラ」のマイページに上に記録し、マイテーマ探求(探究学習)をサポートします。
1.マイテーマップ作成機能
マイテーマとなる素材となる「自分が興味のあること」を書き出して、この1ヶ月のマイテーマやアクションを作成することができます。
2.マイテーマシェア機能
でできたマイテーマップを他の人に見せて、自己理解を客観的に深めるために、自分に#(ハッシュタグ)や応援コメントをつけてもらいましょう。
3.動画リコメンド機能
自分のマイテーマに沿って、仕事体験ができる動画をみることで、自分の興味に基づいた社会理解を深めることができます。
※法政大学 キャリアデザイン学部 教授 田中研之輔先生よりコメントをいただきました。
新卒採用は、「一括採用」から「通年採用」への歴史的な転換期を迎えています。経団連の中西宏明会長による「就活ルール廃止」の提言を受けて、企業各社は新卒採用の見直しを行っています。大きな流れとしては、大手ナビ採用経由の「マス採用」からダイレクト・リクルーティングやリファラル採用などの「個別採用」へと新卒採用の方法シフトがあります。
そうした中で、大学生は以前よりも「就活」への(危機)意識を抱いています。しかし、早期化する就活をむやみに煽ることは、企業側にとっても、大学側にとっても、得策ではありません。通年採用を早期化させることで企業の人事部は明らかな負担増となります。学生も、就活関連に時間をとられ、学業がおろそかになりがちです。
このような悪循環に陥らないようにするのが、今回リリースされる最新版の『ハタチのトビラ』です。先日、私が担当するライフキャリア論(受講生300名)の中で、『ハタチのトビラ』を用いて、キャリア観を育成するワークショップを実施させていただきました。就活の早期化に惑わされるのではなく、「マイテーマ」を通じて社会に対応するために自ら形成していく「キャリア」観を、個々人が育むことができました。また、仕事のリアルで動画から学習できるので、「キャリア」観を形成するための動画教育として、受講学生も興味深く視聴していました。
今回の最新版『ハタチのトビラ』リリースにより、デジタル・ネイティブ世代に、各種デジタル・デバイスから利用できるようになります。目先の「就活」にとらわれない、自ら主体的にキャリア観を育むことを支援するキャリア教育・プラットフォームとしての『ハタチのトビラ』に、大きな期待を抱いています。
<ハタチのトビラURL>
https://hatachinotobira.com/
企業の採用担当者の方へ
ハタチのトビラは、早期からキャリアについて向き合う学生へ、自社の事業や仕事の魅力を動画で訴求することができます。
学生が就活において最も知りたい情報である“具体的な仕事内容”ですが、学生からは「具体的な仕事内容を知る機会が限られている」「採用ページは、いいことばかり書かれていて嘘っぽい」といった声が聞かれます。
納得感のあるキャリア選択をためには、「自己理解」は勿論、「社会理解」も重要です。仕事の現場に眠っているリアルな魅力を訴求することで、学生が社会のトビラを開くきっかけを提供したい、それがワタシたちの想いです。