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インターンシップの準備は座学から体験へ!ビジネス体験を通じて働くを考えるキャリアプログラムとは?

受け入れ人数が限られているインターンシップに行き詰まったときに…

大学においてキャリア教育への取り組みが加速化する中で、従来の「就活セミナー」以外の選択肢を模索する大学も多いように感じています。

将来のキャリアを考えるにあたっては、実際に働くことを「体験」するインターンシップが最も身近な施策ではあります。実際に大学生活で学んだことをアウトプットする場として、社会で求められることの理解が深まったり、自分の現状の力を客観的に省みたり、一つの貴重な成長機会となります。

しかし、学生数が圧倒的に多い大学では全ての学生にインターンシップを体験してもらうことは簡単ではありません。

そこで、大学の教室内で働くことを「体験」することができる機会の一つとして、東京経済大学の課外講座「大倉進一層キャリア塾」に参加している学生を対象に、ビジネスシミュレーションという手法を活用し1日で働くことを「体験」していただきました。

ビジネスシミュレーションの手法は、多くの新入社員研修にも取り入れられ、前職時代も毎年10,000名を超える新入社員の方々に受講いただいていました。本日は、ビジネスシミュレーション学生版として実施したプログラムの内容やその中で起きる学生の気づきや学びをレポート致しました。

大学生向けビジネスシミュレーションプログラムとは?

学生版ビジネスシミュレーションプログラムは、働くことを体感する中で「働く(顧客に価値提供する)にあたって、自分の経験値がどれだけ通用するのかを自己認識を深める」「残りの大学生で準備するべき行動を明確にする」プログラムです。

プログラムの前半は、グループワーク形式で「働くとは何か?」について考えていきます。就職活動等において大学生のありがちな考えとしては、「安定した会社に属したい」「プライベートと両立したい」「成長できる環境がよい」等と、価値を享受することに視点があたりがちです。

しかし、働くにあたって「価値を享受」できるのは、顧客に「価値を提供する」からであって、まずは価値を提供する意識を持つこと、そのための力を磨く必要があることを認識いただきます。

プログラムの後半は、ある会社の社員として企画営業をする中で、実際の価値提供のプロセスを学んでいただきます。顧客へのヒアリングや自分たちなりに考えた企画を顧客に提案する中で、働くとは何か?顧客に価値提供するとは何か?を体感いただきます。

顧客と向き合う経験を通じて体感する「わかる」と「できる」の違い

シミュレーションプログラムの醍醐味となる「わかる」と「できる」の違い。

顧客訪問前は、アイデア発散で盛り上がっていたチームも、実際の顧客を目の当たりにし、顧客のニーズと自分たちのアウトプット差に気づき始めます。

数10分の顧客訪問の時間ではありますが「商談を終え、部屋を出て行くときには顔つきが変わる」のがこのプログラムの一つの価値です。ここから自分たちの実力不足を感じて上司を巻き込み協働して企画を練り上げるチームと、自分たちの力だけで何とかしようとするチームの差がみえはじめます。

結果的には、最後のコンペプレゼンテーションにて、時間をかけて企画を練り提案しても1社しか選ばれないという価値提供の厳しさを感じていただきます。

働くことを体験する経験を、大学生活にどう活かすか?

「これまで学んでわかったつもりになっていたことも、いざやってみると難しい…」「漠然ととらえていた働くことの面白さや難しさを感じられた」そんな声から、1日の振り返りがはじまります。

最後は企業の新入社員研修と同様に、「価値提供ができる自分になるため、自分の力をどのように磨いていくか?」を考えていただきます。そして、もう一つ「自分がどんな価値提供をしたいかを明確にするために、どのような機会を取りにいくか?」というキャリアを軸にした行動を考えます。

ビジネスシミュレーションプログラムには、様々な効果がありますが、最後は残りの大学生活において自律的なキャリア形成への一歩を踏み出す後押しを大切しています。

大学生活を「就活」への準備期間ではなく、「働く」への準備期間として視座をあげていただく学生版シミュレーションプログラム。

「大学1年生が終わるこの時期に、働くことを体験できてよかった」という大学生の声を聞きながら、残りの3年間の大学生活をより充実した日々になることを願うばかりです…

プログラムを終えて北山聡先生の声

「犬尾さんのいつもながらの卓越したファシリテーションに加えて顧客先訪問では緊張感のある雰囲気で、その後は学生の表情も変わってくるなどシミュレーション研修の醍醐味を彼らも味わえたのではと思っています。

1年生が中心だったせいか実際の業務をイメージした顧客ニーズの分析など思考の枠組み不足と、時間管理というところに課題が多いことは感じましたが、それを実感できたことも成果のひとつかと思います。

2年生はキャリア塾の経験もあるので、自分たちの欠点を認識できたようです。」

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