探求レポート

Open up
your possibilities

TOP-探究レポート-本質的な企業説明会!?「新卒カード、どう使う?~ハタチの妄想~ in 明治大学」開催レポート

SHARE Twitter Facebook LINE

本質的な企業説明会!?「新卒カード、どう使う?~ハタチの妄想~ in 明治大学」開催レポート

2024年6月29日(土)、明治大学にて『ハタチの妄想』を開催しました。多種多様なキャリアを歩む社会人ゲストにお越しいただき、将来の選択肢の幅を広げ、自分らしい企業の選び方やファーストキャリアについて考えました。

『ハタチの妄想』は、「業界は絞らなければいけない」「新卒カードでしか大手は入れない」といったキャリアの固定概念を覆し、自分らしいファーストキャリアの“可能性”を広げるイベントです。また、世の中の企業を俯瞰してみて、提供価値から企業をみていく重要性を謳っています

明治大学 文学部・政治経済学部・情報コミュニケーション学部の1. 2. 3年生を対象として実施した「ハタチの妄想」をレポートします。

タイムスケジュール

13:00- 導入・アイスブレイク
13:20- Part1 ファーストキャリア対談 営業vs企画マーケティングvsコンサルティング
14:30- Part2【to B 編】自分らしい企業・業界選びを考える、妄想対談
15:40- Part3【to C 編】自分らしい企業・業界選びを考える、妄想対談
16:45- 学生・社会人交流

目次

1.本格化する「就活」、その先の「働く」とは?
2.ファーストキャリアで選ぶ職種は何が良い?
3.業界の選択肢を広げるキャリア対談 ~to B編~
4.業界の選択肢を広げるキャリア対談 ~to C編~

 

1. 本格化する「就活」、その先の「働く」とは?~ “働く”は「時間提供」から「価値提供」へ ~

大学生の多くが経験するアルバイトでは、時給という形で「時間」提供し、対価を得ている方がほとんどです。しかし、社会人になってからの“働く”では、自分自身が提供する「価値」に対して対価が得られるという形に変化していきます。

「誰にどんな価値(業種・業界)を、どんな役割(職種)で提供したいのか?」を考えるのがこれから本格化する就職活動であり、その現在地点を確認し、視野を広げるのが本イベント“ハタチの妄想“であるというインプットからイベントがスタートします。

 

2. ファーストキャリアで選ぶ職種は何が良い?(営業vs企画マーケティングvsコンサル)

Part1 ファーストキャリア対談では、人気職種の営業・企画マーケ・コンサルからセレブリックスの梅田翔五さん(営業)、POLAの石崎眞里奈さん(企画マーケティング)、リブ・コンサルティングの椋田朱音さん(コンサル)の3名をお呼びし、以下の問いをテーマに、お話を伺いました。

Q. 職種ごとに求められるスキルの本質は?
Q. 各職種をファーストキャリアで選ぶメリットとは?

営業=売りつける?企画=アイデア勝負?コンサル=地頭勝負? 本質はどこにある?

昔の営業職のイメージは「泥臭く足で稼ぐ」「売りつける」というイメージがありますが、営業の梅田さんからは現在の営業は「売りつけることではなく、お客さまに気持ちよく買ってもらうこと」と語られました。

企画マーケティングの石崎さんからは「皆にとって良さそうなものは、誰にとっても必要とされないものになる。誰の何を解決したいのかを粘り強く考えることができる人が向いているのでは?」

コンサルの椋田さんからは「前提として、“相手の課題を解決する”という文脈では営業、企画マーケも含め、全員コンサルタントだと思っている」という発言がありました。その中でファーストキャリアでコンサルを選ぶメリットとしては「様々な業界と触れることができること」をあげられました。

学生からの質問セッションでは、好きなものと得意なことが一致しないこともある中でどうやって職種を選んだ? 好きor得意どっちを優先すべき?

というような質問があがり、キャリア選択の本質に迫った回答が語られました。

自分はどんなことに興味があって、どんな強みを発揮したいのかを意識する

お話の中で3名に共通していたのは「誰の何をどのように解決したいのか」を考えること。どの職種を選んだとしても、その職種が合う人もいれば合わない人もいます。職種によって必要とされる強みや人間性も異なるので、就活において、「どんな価値をどのような距離感で提供していきたいのか?」を考えることが大切です。

 

3. 業界の選択肢を広げるキャリア対談 ~to B編~

「業界を絞って就活」が当たり前になった昨今の就活。しかし、アマゾンが小売業界トップであると同時に、物流業界であり、エンタメ業界…と様々な業界へ参入している例からもわかるように、業界を横断して1つの企業が様々な事業を展開しているのが実態です。

学生が世の中の企業を俯瞰し、業界からではなく、自分の興味を起点に提供価値から企業をみる。そういった、どんな選択肢(企業)があるのか可能性の幅を広げる手法として、ハタチのトビラではソーシャルバリューマップ(下記図)から企業を覗いてみることを推奨しています。

 

Part2,3では、ソーシャルバリューマップから企業の事業領域や理念を知り、想定していなかった選択肢に触れる機会としてtoB、toC企業の人事をお呼びし、ハタチの妄想対談を開催いたしました。

Part2のセッションでは、キヤノンの橋本崇弘さん、クロス・マーケティンググループ大坪拓己さんの2名をお呼びし、以下の問いをテーマにお話を伺いました。

Q1. 自社で得られるファーストキャリアとしての経験とは?
Q2. 同業他社との違いや提供価値の違いは?

チャレンジを支える本質的な企業体制

自社で得られるファーストキャリアとしての経験についてクロス・マーケティンググループの大坪さんは、自社の環境として「課題解決に関してやりたいと思ったことがダメと言われないため、スピード感を持って活動していくことができる」と語られました。また、キヤノンの橋本さんも「仕事をして行く中で挑戦し続けないと成り立たない環境である」とお話しされていました。

企業の価値提供を支える体制が差別化につながる

同業他社との違いや提供価値の違いについて、クロス・マーケティンググループの大坪さんは、「マーケティング業界は明確な事業の差は生まれにくい」と語ったうえで、「企業と市場を結びつけるために手段は問わない。向き合うスタンスや受け入れの広さで違いを出している」と述べられました。キヤノンの橋本さんは「事業が似ている企業はあるが、品質やコンプライアンスを大事にして事業プロセスや体制で差別化をしている」と語られました。

 

4. 業界の選択肢を広げるキャリア対談 ~to C編~

Part3では、「直接的に社会と繋がり商品を届ける領域の選択肢を広げてみよう」ということからスタート、ワコールの菅谷匠司さん、コスモスイニシアの南野ルイス重成さんの2名をお呼びし、以下の問いをテーマにお話を伺いました。

Q1.ファーストキャリアとして得られる経験とは?
Q2. 同業他社との違いや提供価値の違いは?

企業の持つ特徴によって実現したいことも実現できることも異なる

自社で得られるファーストキャリアとしての経験についてワコール菅谷さんは、「“汎用性”がワコールの特徴。3年から5年でローテーションしていくこともあるし、専門性を極めたい人だと一つの部署に10年くらいいる人もいる。ロールモデルはいるが、誰もが同じキャリアを歩むことはない」と語られました。

同業他社との違いや提供価値の違いについて、コスモスイニシアの南野さんは、「破壊的なイノベーションでなくても、顧客が痒くなるところや痒くなりそうなところを前もってかいてあげることを意識している」と述べ、あらゆる領域での事業があるからこそ、新たな発想を生み出すことができていると語られました。

ワコール菅谷さんは、「企業としてのミッションを数年前に変更し、大衆化よりもパーソナライズ化を目指している」と述べ、ITを使った顧客体験価値の創造を実現することを目指していると語られました。

また、キャリア選択について、コスモスイニシアの南野さんは、「キャリアを積み上げることはRPGのようなもの。キャラ基礎値としてのビジネス戦闘力、ロジカル・コミュニケーション力。装備としての専門性。パーティとして一緒に働く仲間と分類できる」と語られました。また、「装備となる専門性は時間を積み上げるものであるため、ファーストキャリアではキャラ基礎値を上げられる選択をオススメする」というユニークな発想を伺うことができました。

 

イベントの最後には、学生と社会人交流の場をつくり、学生から社会人へさらにきいてみたいこと、企業として伝えきれなかったことをフラットに交換している姿が見られました。

 

編集後記

本イベント『ハタチの妄想』では、「業界で絞る就活から提供価値で見る就活へ」そして「自分の想像する範囲を超えた可能性を妄想する」ことを軸に進めていきました。

企業を俯瞰し、提供価値から企業をみていくことについて、ゲスト・企業の方の対談や学生同士のワーク、ソーシャルバリューマップなど、様々なカタチで伝えることができたのではないかと思っています。

営業=売りつける?企画=アイデア勝負?コンサル=地頭勝負?など“偏った主観”で選択肢を狭めて就活を進める学生の姿が多く見られます。また、世間体を気にした採用偏差値、親の意向など、外的なものを軸にファーストキャリアを選択する学生も多くいます。

決してそうした選択を否定するつもりはありませんが、弊社では、学生たちに自分の外側ではなく、内側に向き合う重要性を謳っていきたいと思います。

Original Pointとしては、就活が本格化する前に「知らない選択肢に触れること」「自分の内側と向き合う」ことを通じて、自分らしい納得するファーストキャリアを選択すきっかけとなる機会を、今後もつくっていきたいと思います。

関連記事

SHARE Twitter Facebook LINE

お問い合わせ

探求レポート

資料ダウンロード

セミナー情報